50才独身無職のフラフラ日記

50才独身女性の毎日のつぶやき

雨あがりのファンタジー

昨日はあいにくの雨だなあ〜と思いながら、のんびりと履歴書なんて書きながら思いにふけったり
先日図書館で借りてきた本を読んだりしていた。




気がついたら午後3時だった。
早すぎてビックリした。


安房直子さんの世界に惑わされたのかな?
安房直子さんの物語は少しファンタジックだ。


出会うのがきつねの子だったり、さんしょの木の子だったり、雨つぶの子だったりする。
不思議な物語の示唆するものが断定的でなく、想像や回想を呼び起こす。
そして余韻が心に降り積もりいつまでも心の中に残る。


幼い頃は言葉に出来なかった心の風景が鮮やかに蘇り、今の私が優しく掬い取り慈しむ。
幼い頃言葉に出来なかった哀しみが、今の私が慈しむことで癒される。


私は小学生の頃、登校拒否児童だった。
母親が蒸発したのをきっかけに、心が閉じてしまった。
兄弟はいたけれど孤立していたのでひとりぼっちを味わった。
外の世界に出て行くのが怖かったのだと思う。


もっと幼い頃は物語の世界の中でのびのび遊べていたのに、
学校を休んで閉じこもる罪悪感もあり、物語の扉も閉じてしまった。
物語の中には、たくさんの友がいたのに。


安房直子さんの作品は、断定的ではなく誰かを責めることはしない。
哀しみの感情が浮き上がっても、ただただ抱きとめるのみだ。


大人になった私が、再び物語のドアを開けられる。
本って、そういうところが素晴らしい。
物語の中で思う存分遊んだら、今度は現実の扉を開こう。


夕方に晴れ間が訪れた。
私は幼い頃の私のために外に出てみることにした。


田んぼや神社の横を通りながら、あの頃の私だったら草木や花に見とれただろうな
夕陽の美しさを見届けただろうな
田んぼの刈りあとを踏んで歩いたかもしれない。
寄り道しながら、散歩した。


すれ違う小学生の男の子が挨拶してくれたり、近所の方の赤ちゃんに笑かけたり
姉とどうでもいいことを話したり


外の世界は怖くないんだよ。
幼い私が微笑んだ気がした。




最近、文章を書くのが好きになりつつある。


物語を書いてみようかなと思う。


呆け防止になるかな(笑


歩々是道場










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